破産による債権者のメリット

世の中には、破産状態なのに破産しない、放置するという企業が、ない訳ではありません。これは、大変な迷惑です。

事業の見通しがつかず、支払ができないときの、債権者に対する最後の誠意は、きちんと破産することです。

回収不能の債権は、せめて損金として償却できれば、税金負担が軽くなるという意味で、債権者にもメリットがあります。

あなたには、会社を倒産させた後にも生活があります。再起するときは、似た業界で生きていくことになるのではないでしょうか。そのとき、きちんと破産手続をとっていたかどうか、関係者に最後の誠意を示したかどうかが、効いてきます。

資本主義の世の中ですから、商売が上手く行くことも、行かないこともあります。得することがあれば、損することもあるのが当然です。
破産は、決して、ペナルティの制度ではありません。