電話相談をやらない理由
電話やネットは、気軽な方法です。
その分、気軽な話しかできません。
電話やネットで相談したいと言われることが、ときどきあります。次のようなニーズからだと思います。
- 時間をかけて相談に「行くまでもない」、ちょっと気になるだけ
- 時間をかけて相談に「行くべきか」を、フルイにかけてほしい
- 相談に行く「時間が取れない」けど、取り急ぎ助言がほしい
このうち1や2の意向の方は、Web検索してみてください(アトラス法律事務所は対応していません)。インターネットビジネスを展開する人たちが、ネット相談サービスを展開していたり、営業熱心な法律事務所が、電話相談を入口にして集客・選別しているのを見かけます。そういったところを利用されたらいかがでしょうか。
一方、3の方は、問題が重要なら、どうしても面談が必要です。なんとか機会を作ってください。
なぜなら、①どのような「解決」が見込めるかは、事案によるからです。また、②手間暇やコスト(費用対効果)を考慮してどのレベルの「解決」を目指すかは、人によります。
的確な助言するために、まず弁護士から尋ねるべきことが、多岐にわたります。
さらに、たとえば「○○になりますか?」と尋ねられたとき、多くの場合、弁護士からの回答はシンプルになりません。
弁護士は、「○○にするためには、△△を□□にして・・・」とか、「○○は難しいけど、◇◇なら・・・」などの説明をすることになります。
こういった説明を、電話で正しく伝えるのはとても難しいことです。
仮に、複数の方からまったく同じ相談を受けたとしても、それぞれの方の性格・価値感、生活環境・経験や、手持ち証拠の有無・内容などによって、アドバイスは変わるのです。
電話やネットは気軽ですが、その分、「顔を合わせず、表情も見えない」中で、やりとりすることになります。情報量が圧倒的に不足し、手探りしながらの話はどうしても「立ち話」レベルにとどまります。
あなたとしても、その弁護士が信頼できるかどうか、回答があなたにマッチしているかどうかを判断することは難しいでしょう。